夜になると天井裏から足音が聞こえる。
庭の果実が荒らされ、屋根やベランダの近くで見慣れない動物を見かけた。
世田谷区の住宅でこのような異変が続く場合は、ハクビシンなどの野生動物が建物へ近づいている可能性があります。
ただし、物音や庭の被害だけでハクビシンと断定することはできません。ネズミ、アライグマ、ハクビシン、鳥など、別の動物が原因の場合もあります。
まず必要なのは、屋根や天井裏へ入ったり、自分で捕まえようとしたりすることではありません。
物音が聞こえた時刻、天井のシミ、異臭、動物を見かけた場所などを、安全な範囲で記録することが大切です。
世田谷区には、庭木のある戸建て住宅、隣家との間隔が狭い住宅、賃貸住宅、マンションやアパートなど、さまざまな建物があります。
住宅の種類によって、確認する場所や最初の相談先も異なります。
この記事では、世田谷区の住宅でハクビシンが疑われるときの兆候、庭木や屋根付近の確認方法、行政や専門業者へ相談する前に整理したい内容を解説します。
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世田谷区の住宅でハクビシンが疑われる兆候
ハクビシンは夜間に活動することが多く、姿を直接見る前に、音や臭いなどの異変から気づく場合があります。
ひとつの兆候だけで判断せず、複数の異変が重なっていないか確認しましょう。
夜中に天井裏から足音が聞こえる
就寝後に天井裏から足音や物を引きずるような音が聞こえる場合は、何らかの動物が入り込んでいる可能性があります。
確認するときは、次の内容を記録します。
- 音が聞こえた日
- 音が始まった時刻
- 音が聞こえた部屋
- 音が続いた時間
- 毎日聞こえるか
- 同じ場所を往復しているか
- 鳴き声が聞こえるか
安全な室内から録音できる場合は、スマートフォンで記録しておくと、相談時の参考になります。
音の正体を確認するために、天井点検口を開けてのぞき込んだり、天井裏へ入ったりしないでください。
天井にシミや変色がある
雨が降っていないのに天井にシミが現れた場合は、害獣の排泄物だけでなく、雨漏りや配管の水漏れなども考えられます。
以前はなかったシミを見つけたら、日付が分かるように写真を撮りましょう。
定期的に撮影すると、シミが広がっているか確認できます。
天井材がたわんでいる場合は、真下に家具や寝具を置かず、天井を押したり、シミの部分へ触ったりしないでください。
原因不明の異臭が続く
押し入れ、天井点検口、換気口などから獣臭や排泄物のような臭いがする場合も注意が必要です。
臭いが強くなる場所や時間帯を記録します。
消臭剤を使用して一時的に臭いが弱くなっても、天井裏や壁の内部に排泄物が残っていれば、原因は解消されません。
動物の確認だけでなく、フンの撤去、清掃、消毒、汚れた断熱材や天井材の確認も必要です。
庭の果実や家庭菜園が荒らされる
庭の果実や家庭菜園が夜間に荒らされる場合は、野生動物が住宅へ近づいている可能性があります。
次のようなものが屋外に残っていないか確認しましょう。
- 落下した果実
- 収穫していない野菜
- 屋外に置いたペットフード
- ふたが閉まっていない生ゴミ
- 鳥や野良猫へ与えたエサ
- コンポスト周辺の食べ物
食べられた跡だけでハクビシンと断定することはできません。
庭の被害と同時に、夜間の物音、屋根付近の汚れ、足跡などがないか確認します。
ベランダや屋根付近で動物を見かける
額から鼻にかけて白い筋があり、細長い体と長い尾を持つ動物を見かけた場合は、ハクビシンの可能性があります。
ただし、安全な場所から見ただけでは、別の動物と見間違えることもあります。
近づいて確認せず、室内から撮影できる場合だけ写真や動画を残してください。
見かけた日時、場所、移動方向、建物へ入ったように見えた場所も記録しましょう。
世田谷区の戸建て住宅で確認したい場所
世田谷区の戸建て住宅では、庭木、塀、雨どいなどから屋根付近へ動物が近づくことがあります。
ただし、実際の侵入口は庭側とは限りません。
地上から確認できる範囲で、建物全体を見ていきましょう。
屋根に近い庭木
庭木の枝が屋根やベランダへ触れていないか確認します。
枝の途中に折れた跡や汚れがある場合も、写真を撮って記録しておきます。
高い位置の枝を自分で切ろうとすると、転落や枝の落下につながる可能性があります。
高所の剪定が必要な場合は、剪定業者などへ相談してください。
塀やフェンス
塀やフェンスが住宅の外壁や雨どいの近くにあると、動物が建物へ近づく経路になる場合があります。
塀の上に足跡や汚れがないか、安全な場所から確認します。
隣家との境界にある塀やフェンスを、自己判断で取り外したり加工したりしないでください。
雨どい周辺
雨どいと外壁の間や、雨どいから軒下へ続く部分を確認します。
固定金具が外れている、外壁との間に隙間がある、周囲に汚れが残っている場合は写真を撮ります。
雨どいへ手をかけたり、脚立を使って高い場所を確認したりするのは避けましょう。
軒下や軒天
軒下の板が外れている場所、破損した換気口、不自然に広がった隙間などは、侵入口の候補になります。
ただし、隙間を見つけてもすぐに塞いではいけません。
建物内に動物が残っている可能性があるため、侵入口の封鎖は内部の状況を確認してから行います。
屋根と外壁の接合部分
屋根と外壁が接する部分や、1階屋根と2階外壁の接合部なども確認対象です。
増築している住宅では、古い建物と新しい建物が接する部分に隙間がないか確認します。
地上から見えない場合は、無理に屋根へ上らず、専門業者へ調査を依頼してください。
換気口・配管まわり
換気口や通気口のカバー、エアコン配管、給湯器の配管なども確認します。
次のような状態がないかを見てください。
- 換気口のカバーが外れている
- 金網が破損している
- 配管カバーがずれている
- 外壁との間に隙間がある
- 周囲に足跡やこすれた汚れがある
手が届く場所であっても、動物が建物内に残っている可能性がある状態では、自己判断で封鎖しないでください。
隣家との間隔が狭い住宅での注意点
世田谷区の住宅街では、隣家との間隔が狭く、自宅の外壁をすべて確認できない場合があります。
隣家側の天井や壁から音が聞こえても、隣の住宅に動物がいるとは限りません。
次のような場所を移動している可能性があります。
- 隣り合う屋根の間
- 塀やフェンス
- 雨どい
- 庭木
- ベランダ
- 建物と建物の間
- 配管や設備の周辺
確認のために隣地へ立ち入ったり、窓やベランダから身を乗り出したりしないでください。
自宅から確認できない場所は、住宅図面や敷地図を用意し、専門業者へ説明します。
隣家へ伝える必要がある場合も、「ハクビシンがいる」と断定せず、確認した事実だけを伝えましょう。
夜間に隣家側の天井から物音が聞こえるため、原因を調査しています。同じような音や異変がないか確認していただけますか。
賃貸住宅の場合は、居住者から隣家へ直接連絡する前に、管理会社や大家へ相談する方法もあります。
戸建て・マンション・賃貸住宅ごとの連絡先や確認方法は、以下の記事で詳しく解説しています。
▶【東京23区のハクビシン対策|戸建て・集合住宅別の確認方法】
相談前に記録しておきたいこと
世田谷区の担当窓口や害獣駆除業者へ相談するときは、次の内容を整理しておくと状況を伝えやすくなります。
- 物音が始まった時期
- 音が聞こえる時間帯
- 音が聞こえる部屋
- 天井のシミや異臭の有無
- 動物を見かけた場所
- 動物が移動した方向
- 庭の果実や家庭菜園の被害
- 建物外周の写真
- 音の録音や動画
- 過去の害獣対策や修繕歴
- 建物の築年数
- 持ち家か賃貸か
動物の種類が分からない場合は、無理にハクビシンと判断する必要はありません。
「夜中に2階の天井から足音が聞こえる」「庭木から屋根へ移動する動物を見た」など、確認した事実をそのまま伝えましょう。
世田谷区へ相談するときの流れ

世田谷区では、ハクビシンやアライグマによる被害について、環境保全課が相談を受け付けています。
区の案内によると、許可なくハクビシンやアライグマを捕獲することは禁止されています。住宅への侵入など実際の被害がある場合は、自己判断で捕獲器を設置せず、環境保全課へ相談してください。世田谷区公式ホームページ
世田谷区の主な相談先
世田谷区 環境政策部 環境保全課
電話番号:
03-6432-7137
受付は、土曜日・日曜日・祝日を除きます。
電話番号や制度内容が変更される場合があるため、相談前に世田谷区公式ホームページの「ハクビシン・アライグマ対策」を確認してください。
制度の対象条件や現在の受付内容は、世田谷区公式ホームページでご確認ください。
▶【世田谷区公式|ハクビシン・アライグマ対策】
相談前に整理する内容
電話をかける前に、次の内容を整理しておきましょう。
- 被害が起きている住所
- 戸建て・集合住宅のどちらか
- 持ち家か賃貸か
- 物音が聞こえる時間帯
- 音が聞こえる場所
- 天井のシミや異臭の有無
- 動物を目撃した場所
- 庭や家庭菜園の被害
- 写真、動画、録音の有無
- 建物内に住み着いている可能性
- 捕獲器の設置を希望するか
- 建物所有者または管理者の同意を得られるか
「ハクビシンを見かけただけ」なのか、「天井裏へ入られている」「庭の作物が継続的に荒らされている」などの被害があるのかを分けて伝えます。
動物の種類が分からない場合は、無理に断定する必要はありません。
鼻筋の白い線、尾の模様、体の大きさ、目撃した時間など、確認できた特徴をそのまま伝えましょう。
世田谷区の捕獲事業で確認したいこと
世田谷区では、東京都の防除実施計画に基づき、一定の条件を満たす敷地や建物へ委託業者を派遣し、捕獲器を設置する事業を行っています。世田谷区公式ホームページ
ただし、相談すれば必ずすべての作業を無料で行ってもらえるという意味ではありません。
対象になる建物や、所有者・管理者の同意、捕獲器の管理などに条件があります。
主な対象
世田谷区公式ホームページでは、主に次の敷地や建物が対象として案内されています。
- 世田谷区内の住宅
- 集合住宅
- 対象住宅と同じ敷地内の庭
- 倉庫
- 小屋
- ガレージ
- 一般に開放されている神社・仏閣・教会
一方、公立施設、一部の公的賃貸住宅、店舗、工場、事務所、社宅、学生寮などは対象外として案内されています。
集合住宅の場合は、居住者個人ではなく、建物の所有者や管理者による依頼が必要になることがあります。
捕獲器の設置で必要になる対応
区の案内では、捕獲器の設置にあたり、所有者または管理者による依頼や、次の対応への同意が必要とされています。
- 捕獲器の設置や回収時に立ち会う
- 毎日、捕獲器を見回る
- 定期的にエサを取り替える
- 動物が捕獲されたら速やかに連絡する
捕獲器の設置期間や利用回数にも条件があります。
制度の利用を検討するときは、現在の対象条件、設置期間、利用者が行う作業を環境保全課へ確認してください。
行政相談と民間業者では対応範囲が違う

世田谷区への相談と、民間の害獣駆除業者への依頼は、同じ内容ではありません。
それぞれの役割を分けて考えましょう。
| 相談先 | 主な相談・対応内容 |
|---|---|
| 世田谷区 | 被害相談、制度の案内、条件を満たす場合の捕獲器設置 |
| 管理会社・大家 | 賃貸・集合住宅の調査手配、共用部分、費用負担の確認 |
| 害獣駆除業者 | 建物内外の調査、追い出し、侵入口封鎖、清掃、消毒 |
| 修繕業者 | 天井材、断熱材、外壁、屋根などの補修 |
| 所有者・居住者 | 物音、異臭、シミ、目撃場所などの記録と報告 |
区の捕獲事業を利用して動物が捕獲されても、建物の侵入口が自動的に修理されるとは限りません。
また、天井裏に残ったフンの撤去、断熱材の交換、消臭、天井材の補修なども、別途対応が必要になる場合があります。
相談時には、次の内容を確認しましょう。
- 動物の捕獲だけが対象か
- 建物内の調査を行うか
- 侵入口の特定を行うか
- 侵入口封鎖は対象か
- フンの撤去や清掃は対象か
- 消毒や消臭は対象か
- 建物修繕は対象か
捕獲、侵入口封鎖、清掃、修繕を分けて確認すると、対応漏れを防ぎやすくなります。
賃貸住宅で被害が疑われる場合
賃貸住宅で天井裏の物音や異臭に気づいた場合は、原則として管理会社や大家へ先に連絡します。
居住者が自分で捕獲器を設置したり、天井材や換気口を外したりしないでください。
管理会社へ伝える内容
- 物音が始まった日
- 音が聞こえる時間帯
- 音が聞こえる部屋
- 天井のシミや異臭
- 動物を見かけた場所
- 写真、動画、録音
- 室内への侵入の有無
- 子どもやペットがいるか
- 世田谷区へ相談済みか
- 緊急性がある状態か
電話だけでなく、メールや問い合わせフォームなど、記録が残る方法でも伝えておくと状況を共有しやすくなります。
勝手に業者を手配しない
緊急性がある場合を除き、管理会社や大家の確認を取らずに工事を依頼することは避けましょう。
特に、次の工事は建物所有者の承認が必要になる可能性があります。
- 外壁の穴や隙間を塞ぐ
- 換気口の金網を交換する
- 軒天を修理する
- 天井材を外す
- 断熱材を撤去する
- 配管まわりを補修する
- 共用部分へ捕獲器を置く
誰が業者を手配するのか、費用を誰が負担するのか、どこまでが貸主側の対応になるのかを確認してから進めてください。
マンションやアパートで被害が疑われる場合
集合住宅では、自分の部屋で音が聞こえても、侵入口が別の場所にある可能性があります。
動物が次のような場所を移動していることも考えられます。
- 共用天井
- 配管スペース
- 屋上
- 外壁の換気口
- 共用廊下の天井
- ベランダの上部
- ゴミ置き場周辺
- 植栽や駐輪場の屋根
最上階の住戸では、屋根や屋上設備付近から侵入している可能性もあります。
一方、中間階で音が聞こえる場合は、配管スペースや壁の内部を移動している可能性もあるため、住戸内だけの調査では原因が分からないことがあります。
管理会社へ連絡するときは、専有部分だけでなく、共用部分の調査が必要か確認してください。
分譲マンションでは、必要に応じて管理組合への報告や承認が必要になります。
ハクビシンを見かけた直後の対応
ハクビシンらしい動物を見かけても、追いかけたり、捕まえようとしたりしないでください。
世田谷区も、野生動物には寄生虫や人へ感染する病原体を保有している可能性があるとして、ペットを近づけず、素手で触らないよう案内しています。世田谷区公式ホームページ
庭や屋根で見かけた場合
窓や室内から確認できる場合は、安全な場所から写真や動画を撮影します。
次の内容を記録しましょう。
- 見かけた日時
- 動物がいた場所
- 移動してきた方向
- 逃げた方向
- 庭木や塀を通ったか
- 屋根へ移動したか
- 建物へ入ったように見えた場所
- 1匹だったか複数だったか
撮影するために屋外へ出たり、動物へ近づいたりする必要はありません。
ベランダで見かけた場合
室内へ入り、窓や網戸を閉めます。
子どもやペットを窓から離し、動物がいなくなるまで近づかないでください。
棒や傘で追い払うと、動物が室内や別の場所へ逃げ込む可能性があります。
室内に入ってきた場合
室内へ入ってきた場合は、次の順番で安全を確保します。
- 動物に近づかない
- 子どもや高齢者を別室へ移動させる
- 犬や猫などのペットを離す
- 室内のドアを閉めて移動範囲を限定する
- 安全な場所から専門業者などへ連絡する
動物の退路を安全に確保できない場合は、無理に追い出そうとしないでください。
自分で行わない方がよい対策
早く解決したいと思っても、方法を間違えると、動物を建物内へ閉じ込めたり、別の場所へ移動させたりする可能性があります。
捕獲器を自己判断で設置する
ハクビシンを許可なく捕獲することはできません。
市販の捕獲器を購入し、自宅の庭へ自己判断で設置することは避けてください。
捕獲を希望する場合は、世田谷区環境保全課へ相談し、制度の対象条件や必要な手続きを確認します。
動物が残っている状態で隙間を塞ぐ
軒下や換気口に隙間を見つけても、すぐに塞いではいけません。
建物内に動物が残っていると、別の場所を壊して逃げようとしたり、室内側へ移動したりする可能性があります。
また、親だけが外へ出て、子どもが天井裏に残っている場合も考えられます。
侵入口の封鎖は、建物内に動物が残っていないことを確認したあとに行います。
屋根や高い脚立に上る
侵入口が屋根付近にあるように見えても、自分で屋根へ上るのは避けましょう。
隣家との間隔が狭い住宅では、転落によって隣地や道路へ落下する危険もあります。
庭や地上から見えない場所は、必要な装備を持つ専門業者へ任せてください。
排泄物を家庭用掃除機で吸い取る
フンを見つけても、素手で触ったり、乾いたまま家庭用掃除機で吸い取ったりしないでください。
細かな汚れやほこりが舞い上がる可能性があります。
見えているフンだけでなく、天井裏の断熱材や天井材まで汚れていることがあるため、清掃範囲を確認してから対応します。
専門業者が調査する主な場所

民間の害獣駆除業者へ相談するときは、天井裏だけでなく、建物外周まで調査するか確認してください。
天井裏
天井裏では、次のような内容を確認します。
- フンや尿の汚れ
- 足跡や体毛
- 巣や寝床
- 断熱材の乱れ
- 天井材の汚染
- 動物が移動した経路
- 子どもが残っている可能性
- ダニや害虫の発生状況
調査後は、口頭説明だけでなく写真や動画を見せてもらいましょう。
建物外周
建物外周では、次の場所を確認します。
- 軒下
- 屋根と外壁の接合部分
- 換気口
- 配管や配線の貫通部分
- 雨どい周辺
- ベランダの上部
- 増築部分の接合箇所
- 隣家側の外壁
- 庭木から屋根への経路
- 塀や物置の周辺
現在使われている侵入口だけでなく、今後侵入できる隙間も確認してもらいます。
庭や家庭菜園
庭で果実や作物の被害がある場合は、次の内容も確認します。
- 動物が入ってきた方向
- 塀やフェンスの位置
- 屋根へ接する庭木
- 落下した果実
- 生ゴミやペットフード
- 足跡やフン
- 物置やガレージ周辺
- 水槽や屋外のペット
庭の被害対策と住宅への侵入対策は、分けて見積もりを確認しましょう。
区の捕獲事業を利用した後に確認すること
世田谷区の捕獲事業を利用してハクビシンが捕獲されても、住宅への侵入対策がすべて完了するとは限りません。
区の事業は、一定の条件を満たす敷地や建物へ捕獲器を設置するものです。侵入口の補修、天井裏の清掃、消毒、断熱材や天井材の修繕については、別途確認が必要です。www.city.setagaya.lg.jp
捕獲後は、次の内容を確認しましょう。
- ほかの個体が残っていないか
- 子どもが天井裏などに残っていないか
- 使用されていた侵入口はどこか
- ほかにも侵入できる隙間がないか
- 天井裏にフンや尿の汚れがあるか
- 断熱材が汚れていないか
- 天井材や柱に影響がないか
- 清掃や消毒が必要か
- 侵入口をいつ封鎖するか
- 施工後に再点検するか
捕獲器へ入った1匹だけが建物へ侵入していたとは限りません。
すぐにすべての隙間を塞ぐのではなく、建物内に動物が残っていないことを確認してから封鎖工事を行います。
世田谷区で害獣駆除業者を選ぶポイント
世田谷区の住宅では、庭木、塀、雨どい、物置などが屋根へ近づく経路になる場合があります。
害獣駆除業者を選ぶときは、天井裏だけでなく、庭と建物外周まで調査できるか確認してください。
庭木から建物までの経路を確認するか
庭に果樹や背の高い木がある場合は、建物内だけを調査しても侵入経路を判断できないことがあります。
次の場所まで確認する業者を選びましょう。
- 屋根へ接する庭木
- 塀やフェンス
- 雨どい
- 物置やガレージ
- ベランダ
- 軒下
- 換気口
- 屋根と外壁の接合部分
庭木の剪定やエサになる果実の管理など、住宅へ近づきにくくする対策も確認します。
ただし、「木があるから必ず侵入される」とは限りません。足跡や汚れ、目撃場所などをもとに判断してもらいましょう。
隣家側の外壁まで調査するか
住宅密集地では、隣家側の外壁や軒下を地上から確認しにくい場合があります。
業者へ次の内容を聞いてください。
- 隣家側の外壁をどこまで確認できるか
- 調査できない場所はどこか
- 隣地へ入る必要があるか
- 隣家の承諾が必要か
- どのような方法で写真を撮るか
- 調査できない場所を見積書に記載するか
隣家の敷地へ無断で入ったり、隣家側へ機材を出したりする業者は避けましょう。
必要な場合は、事前に隣家へ説明し、調査日時と範囲を確認します。
侵入口を写真で説明するか
調査後は、侵入口の候補を写真や住宅図面で説明してもらいます。
最低限、次の点を確認してください。
- 現在使われている可能性が高い侵入口
- 足跡や体毛などの痕跡
- 侵入できるほかの隙間
- 封鎖する場所
- 使用する部材
- 施工できない場所
- 庭木や雨どいからの移動経路
「屋根に隙間があります」という説明だけでは、施工範囲を判断できません。
どの写真が、建物のどの場所なのかを住宅図面と照らし合わせて確認しましょう。
追い出しと封鎖の順番を説明するか
建物内に動物が残っている状態で侵入口を塞ぐと、別の場所を壊して逃げようとしたり、室内側へ移動したりする可能性があります。
作業の流れを次のように確認します。
- 天井裏と建物外周の調査
- 動物の種類と被害状況の確認
- 追い出しなどの対応
- 建物内に残っていないことの確認
- 使用されていた侵入口の封鎖
- 侵入できるほかの隙間への対策
- フンの撤去・清掃・消毒
- 施工後の確認
「捕獲したからすぐに塞ぐ」「忌避剤を使った直後に塞ぐ」といった説明の場合は、内部確認をどのように行うのか聞いてください。
清掃範囲を写真で示すか
天井裏にフンや尿の汚れがある場合は、追い出しや捕獲だけでは臭いや汚れが残ることがあります。
次の内容を確認しましょう。
- フンを撤去する場所
- 汚れた断熱材の範囲
- 清掃する面積
- 消毒や消臭を行う場所
- 作業前後の写真
- 断熱材を交換するか
- 天井材の修繕が必要か
- 清掃費用が見積もりに含まれているか
害獣駆除業者が天井材や屋根の修繕まで行うとは限りません。
修繕を別の業者が担当する場合は、害獣対策と建物修繕の作業範囲を分けて確認してください。
天井材、断熱材、フンの清掃、侵入口封鎖など、被害後に必要になる修繕内容はこちらで確認できます。
▶【ハクビシン被害の修繕費が高くなる理由と確認ポイント】
見積書で比較したい10項目

害獣駆除業者へ依頼するときは、可能であれば複数社の調査結果と見積もりを比較します。
| 比較項目 | 確認する内容 |
|---|---|
| 動物の判断 | ハクビシンと判断した根拠があるか |
| 調査範囲 | 天井裏・外壁・庭まで確認したか |
| 侵入口 | 場所と数が写真で示されているか |
| 追い出し | 方法と作業回数が説明されているか |
| 捕獲 | 区の事業との重複や許可を確認したか |
| 封鎖工事 | 施工場所と使用部材が分かるか |
| 清掃 | フンを撤去する範囲が明確か |
| 消毒・消臭 | 実施する場所と作業内容が分かるか |
| 追加料金 | 追加費用が発生する条件が書かれているか |
| 保証 | 対象、期間、再施工の条件が明確か |
「害獣駆除一式」という記載だけでは、作業内容を比較できません。
追い出し、侵入口封鎖、清掃、消毒、修繕、保証を分けて確認しましょう。
区へ相談したことを業者にも伝える
世田谷区へ相談済みの場合は、民間の害獣駆除業者にも伝えてください。
特に、捕獲器を設置している場合は、次の内容を共有します。
- 捕獲器を設置した場所
- 設置した日
- 設置予定期間
- 捕獲された動物
- 捕獲後に区へ連絡したか
- 捕獲器を撤去する予定日
- 区の委託業者から受けた説明
区の捕獲器が設置されている期間中に、別の業者が忌避剤や追い出し作業を行うと、捕獲に影響する可能性があります。
区の担当窓口と民間業者の作業が重ならないよう、実施時期を調整しましょう。
保証期間だけで業者を選ばない
「長期保証」と書かれていても、すべての再侵入が保証されるとは限りません。
契約前に、次の内容を確認してください。
- 保証対象となる動物
- 保証対象となる施工箇所
- 保証期間
- 再発時の点検費用
- 再施工にかかる費用
- 新しくできた隙間の扱い
- 庭木からの再侵入が対象になるか
- 増築やリフォーム後も対象になるか
- 経年劣化による破損の扱い
- 保証を受けるための条件
施工した侵入口からの再侵入だけが保証され、新しい隙間からの侵入は対象外になる場合もあります。
口頭説明だけで判断せず、保証書や契約書を確認しましょう。
害獣プロガードへ相談するときに伝えること
世田谷区の住宅で天井裏の物音や異臭が続いている場合は、害獣プロガードなどの専門業者へ建物調査を相談する方法があります。
相談するときは、次の内容を伝えてください。
- 世田谷区内の住宅であること
- 戸建て・集合住宅のどちらか
- 持ち家か賃貸か
- 物音が聞こえる時間帯
- 音が聞こえる部屋
- 天井のシミや異臭
- 動物を目撃した場所
- 庭木や果実の状況
- 写真、動画、録音
- 世田谷区へ相談済みか
- 区の捕獲器を設置しているか
- 過去の害獣対策や修繕歴
相談時には、次のように伝えると状況が分かりやすくなります。
世田谷区内の戸建て住宅です。夜中に2階の天井裏から物音が聞こえます。庭木から屋根へ動物が移動する姿も見ました。天井裏だけでなく、庭木、雨どい、軒下、換気口、隣家側の外壁まで調査してください。見積もりでは、侵入口封鎖、清掃、消毒、追加料金、保証を分けて説明してほしいです。
調査を受けたからといって、その場ですぐ契約する必要はありません。
調査写真、施工場所、清掃範囲、追加料金、保証内容を確認し、納得したうえで依頼しましょう。
世田谷区の住宅で天井裏の物音や異臭が続いている方へ
ハクビシン対策では、動物の捕獲や追い出しだけでなく、庭木から建物までの移動経路、軒下や換気口の侵入口、フンの清掃範囲まで確認することが大切です。
害獣プロガードへ相談するときは、侵入口の特定、封鎖する場所、清掃内容、追加料金、保証条件を見積書で確認しましょう。
害獣プロガードへ無料調査を相談する
※対応地域、調査費用、施工内容、保証条件は、申し込み前に公式ページと見積書でご確認ください。
天井裏の物音や庭木から屋根への移動が気になる方は、侵入口・清掃範囲・追加料金・保証まで確認できる害獣駆除業者へ調査を依頼しましょう。
1社だけで決めるのが不安な方は、調査範囲・侵入口対策・清掃・保証を比較してください。
▶【害獣駆除業者3社のサービスを比較する】
まとめ|世田谷区では行政相談と住宅調査を使い分ける
世田谷区の住宅でハクビシンが疑われる場合は、最初に物音、異臭、天井のシミ、目撃場所などを記録しましょう。
許可なく捕獲器を設置せず、捕獲を希望する場合は世田谷区環境保全課へ相談します。
ただし、区の捕獲事業を利用して動物が捕獲されても、侵入口の封鎖、天井裏の清掃、消毒、断熱材や天井材の修繕まで完了するとは限りません。
必要に応じて、民間の害獣駆除業者へ次の内容を調査してもらいます。
- 天井裏に動物が残っていないか
- 庭木から屋根への移動経路
- 軒下や換気口の侵入口
- 隣家側の外壁
- フンや尿の汚れ
- 断熱材の被害
- 清掃・消毒の範囲
- 封鎖する場所
- 再発防止と保証
大切なのは、動物を1匹捕獲することだけではありません。
建物への侵入経路を確認し、内部に動物が残っていないことを確かめたうえで封鎖し、汚れた場所を清掃するところまでが住宅のハクビシン対策です。
行政相談と民間業者の役割を分け、必要な対策を選びましょう。


