畑の作物がいつの間にかかじられていたり、苗が引き抜かれていたり…。
そんな被害が続くと、「いったい何が来ているの?」と不安になりますよね。
家庭菜園や小規模農家を悩ませる代表的な害獣が、イタチ と ハクビシン です。
本記事では、
なぜ彼らが畑を荒らすのか?
今日からすぐできる対策は何か?
をわかりやすくまとめます。
1. これらの害獣が畑を荒らす理由

① 食べ物が豊富で、安全に食事ができる場所だから
畑には、害獣にとって魅力的な食べ物がたくさんあります。
・トマト、スイカ、メロンなどの水分の多い野菜
・トウモロコシ、イチゴ、サツマイモ
・落果した果物や虫
畑は餌の宝庫であり、わざわざ山まで戻らなくても生活できてしまうのです。
② 隠れ場所や移動ルートがある
害獣は警戒心が強いため、身を隠しながら移動できる場所を好みます。
- 草が生い茂っている
- 物置の下に隙間がある
- 近くに用水路やフェンスがある
これらは害獣の“高速道路”のようなもの。
畑に入りやすい環境が整っているほど被害は増加します。
③ 人の気配が少ない時間帯がある
夜行性の害獣は、夜間~明け方に活動します。
畑を見回す時間が限られていると、害獣にとっては「安全な時間帯」になるため、被害が常習化します。
④ 繁殖期や育児期は食べ物集めが増える
繁殖期には餌を多く必要とするため、畑が狙われやすくなります。
危険を冒してでも食べ物を確保するため、侵入の頻度も増えます。
2. 畑が狙われているサイン(早期発見ポイント)

被害が本格化する前に、以下のサインがあれば要注意。
- トマトや果物が一口だけかじられている
- 地面に小さな足跡(5本指)が残っている
- 糞が細長くねじれた形
- マルチが引き裂かれている
- 柵の下や側溝に擦れ跡がある
特に、一部だけきれいに食べられた痕跡は、害獣特有の被害パターンです。
3. 今日からできる!被害を減らす即効ポイント

① 畑の周囲を片付けて「隠れ場所」をなくす
- 草刈り
- 放置した資材の撤去
- 倒れたネットや支柱の整理
害獣は身を隠せる場所がないと近寄りづらくなります。
② 作物をネットで覆う(最も手軽)
防鳥ネットよりも、目の細かい防獣ネットを使用するのがおすすめ。
ポイントは以下の3つ:
- 地面との隙間を絶対に作らない
- 支柱でしっかり固定する
- 補強クリップで出入り口をなくす
隙間はわずか 3~4cm でも侵入されます。
③ 電気柵の導入(本気で防ぎたいなら)
費用はかかりますが、最も効果的なのが電気柵。
最近は家庭菜園向けの低価格セットもあり、設置も簡単です。
重要なのは…
- 地面と電線の高さ
- 雑草の除去(漏電防止)
- こまめな通電チェック
「設置しただけ」で止めてしまうと効果は弱まります。
正しく使えば被害は大幅に減ります。
④ 匂い・音などの忌避剤を併用する
害獣は嗅覚が鋭いため、
- 天然由来の忌避剤
- スプレータイプ
- 固形タイプ
などの併用が効果的。
ただし 即効性はあるが持続性は短いため、ネットや柵と組み合わせるのがおすすめ。
⑤ 侵入経路を特定してブロックする
意外と見落とされるのがココ。
畑の周辺で以下を確認してみてください。
- フェンス下の隙間
- 水路の通り道
- 物置の下
- 壁と柵の間のスペース
- 獣道のような踏み跡
一度見つければ、ブロック塀・U字溝のフタ・金網で簡単に対策できます。
4. 自力対策の限界と専門業者が必要なケース

これらの害獣は、警戒心が強く頭が良いため、
素人の対策だけでは完全に止められないケースも多いのが現実です。
特に…
- 毎年のように被害が続く
- 電気柵を設置しても突破される
- 作物だけでなく納屋まで荒らされる
- 糞尿の被害がひどい
- 侵入経路を特定できない
こうした場合は、迷わず専門業者に相談することをおすすめします。
専門業者のメリット
- 侵入経路の“プロの目”による特定
- 畑周辺の環境調査
- 効果の高い防護・補修
- 再発防止対策の提案
早めに相談するほど被害も費用も抑えられます。
まとめ:今日できることから始めれば被害は劇的に減らせる

畑の被害は、
「原因の理解」+「即効性のある対策」+「早期発見」
で大幅に減らすことができます。
- 草刈り・片付け
- 防獣ネット
- 忌避剤
- 侵入経路チェック
まずはできるところから始め、
「被害が続く」「原因がわからない」場合は専門家に相談することで、畑を長期間守ることができます。
いつもの収穫を守るためにも、今日からできる対策をぜひ実践してください。
ここまで読んでいただきありがとうございました
以上、コロコロでした!
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